独自の考え
コピペからはなにも生まれない
「独自の考え」を持つということは、それほど簡単ではない。特に我々、日本人はこのことに慣れていない。本人は独自の意見を述べていると思っていても、実際にはどこかで聞いたことだったりする場合が多い。独自の考えを持つことと、自分が知っていることを述べることは違う。前者は「創造」であり、後者は「伝述」である。「コピペ(=コピー&ペースト)」された情報からは価値あるものは生まれない。今、私は日本の大学で教鞭をとっている。意見を述べよと言うと、本や雑誌で聞きかじったこと、ある論者がしゃべっていたコメントなど、「どこかで聞いたことのある愈見」を述べる学生がほとんどだ。当然ではあるが、そこに「独自の視点」はない。
ビジネスパーソンですら、「発案」と「伝達」を勘違い
この話は大学生に限ったことではない。悲しいかな、社会人となった大人であっても大差はないようだ。有名起業の社員であっても、「自分のオリジナルの意見」を述べられる人は少ない。新規事業のアイデアのコンサルティングを行っている時に、よく耳にする「流行キーワード」がある。「バズマーケティング(口コミ)にトライしてみましょう」「SNSを使ったらどうでしょう?」「ウェブ2.0の手法を取り入れてみましょうか?」